エンゲージメント経営プラットフォーム【ツナグ|TUNAG】

エンゲージメントを高めるには?

02.取り組み方や注意点を解説

前章では組織における「エンゲージメント」とは何か、似た概念との違いは何か、なぜ注目されているか等を解説しました。

本章では組織におけるエンゲージメントを高めるためのポイントや、施策を実行するうえでの注意点やありがちな間違いを解説し、エンゲージメントへの理解をより深めていただいたいと思います。

エンゲージメントを高めるために重要な3つのポイントとは?

外部環境に左右されない強い組織をつくるために、組織のエンゲージメントを高めることが重要ということは前章で説明させていただきました。ただ、実際にどう高めていけば良いのかと疑問を持たれてる方も多いと思います。

そもそもエンゲージメントを高めるためには、企業や組織に合った取り組みを行うことが重要で、画一的に「これが重要です」と答えがあるわけではありません。ただ、その中でも共通して重要なポイントが3つあります。

ーー1つの目のポイントはなんでしょうか?

1つ目のポイントは「組織内の中間層をターゲットにすること」です。「2:6:2の法則」をご存知でしょうか。私たちはどのような組織でも2:6:2の法則に当てはまると考えています。上位2割の積極層はどの企業でも目立ちやすく、存在感も大きいので、この層をターゲットにしようとする方もいらっしゃるかと思います。ただ、エンゲージメントを高めるには、実は組織の6割にあたる中間層をターゲットにすることが重要です。なぜなら、この中間層6割の方々は少し背中を押してあげれば上位2割の積極層と同じ働きをしてくれる可能性があるからです。逆にうまく巻き込めないと下位2割の消極層になる可能性も出てきます。

組織全体においてこの中間層6割の方が上位と下位、どちらに寄るかで組織の強さは大きく異なってきます。ボリュームの多い中間層がどう感じるか、どう思うかを踏まえて施策を実施・運用上することが大切です。

▼「2:6:2の法則」とは?
組織・集団において、全体の上位2割の人間が意欲的に動く積極層、6割が一般的な動きを見せる中間層、下位2割が働かない消極層に分類される傾向が高いという法則です。
>>2:6:2の法則 – 職場/組織のエンゲージメントを高めるために

中間層の6割の方々を上位層2割に近づけるには?

まずは経営層が求めていることを伝えることが大切です。下位層の方々はそもそも会社と距離を置きたいと思っている人もいますが、中間層の方々は会社や経営へ近づきたくても、近づき方が分からない人もいます。経営層がどのような考えを持っていて、具体的にどのようなアクションを求めているかを明示することで、上位層に近づきやすくなります。

ーー2つ目のポイントはなんでしょうか?

2つ目のポイントはエンゲージメントを高める施策を実行する際には「複数の施策を継続的に行うこと」です。

よく1つの施策や取り組みだけで、エンゲージメントを高めようとする企業様もいらっしゃいます。しかしながら1つの手段だけでエンゲージメント=信頼関係の構築を実現するのは非常に困難であり、組織内の課題も1つだけではないはずです。理念浸透に課題がある場合は社長からのメッセージを定期的に配信したり、現場の情報共有に課題があると感じたらナレッジシェアの仕組みを構築するなど、自社の現状の課題や目指すべき理想の組織像に合わせて、複数の施策を企画・運用することが重要です。また、自社の課題や理想の組織像は刻一刻と変化していきます。外部環境の変化が大きい昨今、組織に対しての施策を継続的に実施せずに放置していると、時間の経過とともに間違いなく組織課題は大きくなってしまいます。施策を1回で終わらせるのではなく、組織の”今”に合わせて継続的に施策を企画・運用することをオススメします。

ーー3つ目のポイントはなんでしょうか?

3つ目のポイントは「施策を企画・運用した場合、効果検証・改善を行うこと」です。ポイント2でエンゲージメントを高めるには、複数の施策を継続的に実施し続けることが重要だとお伝えしましたが、全ての施策が成功し、百発百中でエンゲージメントを高め続けるとは限りません。むしろ取り組みを始めた当社は失敗の方が多いはずです。

重要なのは、施策を行う目的を明確にし、その目的が今の運用のままで達成できるのか、できないのであれば何を変えるべきかを高速で検証・改善することです。

施策を進めるうえでの注意点・ありがちな間違いとは?

組織診断で状態把握を行えば自然とエンゲージメントが高まるとお考えの方もいらっしゃいますが、組織診断はあくまで現状の課題を発見するためのもので、診断を行うだけではエンゲージメントは向上しません。こうしたエンゲージメント向上に関するよくある間違いや、施策を行う際の注意点を説明いたします。

ーーエンゲージメントを高めるうえでの”ありがちな間違い”とは?

組織のエンゲージメントを高めたいという企業様に、ありがちな間違いは次の通りです。
・組織診断を行ったことに満足し、結果を眺めるだけで実行しない
・組織の状態把握を深く細かく、緻密にやればやるほど正確な施策を実行できると思っている
・施策を実行する意図や背景を伝えない

ーー施策を実行する際の注意点とは?

とにかく施策の実施が重要

組織診断を行って状態把握を行うだけで、自然とエンゲージメントが高まることはありません。また、組織診断は「診断した瞬間を切り取った組織状態」を可視化したもので「その瞬間」の組織状態が分かるものではありません。刻一刻と変化する組織の状態を把握、課題を分析し、その課題に合わせて施策を”実行”することが、とにかく重要です。

施策を実行する意図や背景を必ず伝える

施策を行う際に、意図や背景を伝えずに進めると、逆にエンゲージメントを下げてしまったり、思わぬ誤解を生んでしまう可能性もあります。また、あまり企画者側が張り切りすぎて実施するメンバー側が置いてけぼりになると、白けた雰囲気を生む可能性もあります。
例えばこのようなお話があります。

ある企業で、福利厚生でマッサージ券を配布し、無料で施術を受けられる制度を設けました。ただ、この時その福利厚生の意図を伝えなかったことにより「もっと働けということか」と受け取る人が出てきてしまいました。

施策を行う際には、意図や背景を必ず伝えましょう。

満沢 将孝

取締役執行役員 / CHRO(最高人事責任者)

1986年生まれ。埼玉県出身。新卒でオフィスコンサルティング会社に入社し、営業役員や人事役員を歴任。2018年3月にスタメンに入社。同年9月からは執行役員としてセールス部門を牽引し、導入企業数を拡大する。2019年9月に取締役TUNAG事業部長に就任。強固な組織づくりを推進し、TUNAG事業全体の運営を統括している。